輝くあの女性のように 第14回

INTEGRAL YOGA STUDIO
主宰・ヨガインストラクター 白石 麻結実さん

2018年6月、松山市二番町にオープンしたヨガスタジオ「INTEGRAL YOGA STUDIO」。白石さんはその立ち上げから携わり、主宰として活躍されています。今回は、「ヨガに出逢って、人生が変わりました」と語る白石さんの人生のターニングポイントやこれまでの歩みを、じっくりうかがいました。

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白石さんのヒストリー

1984年 埼玉県生まれ
2004年 幼稚園教諭として就職。
2009年頃 ダンサーとして活動。
2011年 長男出産。
2013年 東京から愛媛県へ移住。長女出産。
2015年 ライセンス取得後、ヨガ団体「YOGAYU」を立ち上げ、グループレッスン、パーソナルレッスンを行う傍ら、スポーツジムなどでレッスンを行う。
2018年 INTEGRAL YOGA STUDIOオープン

ヨガに出逢ったきっかけは?

妊娠したことがきっかけでした。それまでずっとダンスをしていて、体を動かすことが自分のライフスタイルでしたので、妊娠中でもできるものはないかと探していたところ、マタニティヨガの教室を見つけました。最初は体を動かすことが目的でしたが、レッスンを受けるうちに、ヨガの精神的な深さ、世界にすっかり魅了されていきました。ヨガに出逢い、人生観やライフスタイルもそれまでとは大きく変わっていきました。

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人生のターニングポイントになったのですね。

そうですね。ヨガに出逢い、本当に救われました。
というのも二十代の頃、精神的にとても不安定な時期がありました。当時、私は幼稚園教諭として勤めながら勤務後や休日にダンスの活動をしていたのですが、次第にダンスのお仕事をいただく機会が多くなり、第二の夢にチャレンジする想いで長年の夢であった幼稚園を退職し、東京で本格的にダンサーとして活動を始めました。
ですがその道はとても厳しく、実力不足や特に精神的な弱さを痛感する毎日でした。人と自分を比べては、自分自身を疑ったり攻めたりの繰り返し。不安に押しつぶされ、現実逃避がしたくてアルコールの力なしには過ごせないほどに不安定になった時期もありました。
その後、ヨガと出逢うことになりました。優しく包まれ、抱きしめられる想いでした。

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ヨガのどんなところに「しっくりきた」と感じましたか?

「一秒前は過去、一秒先は未来」と捉え【今ここ】にピントを合わせて、【この瞬間】を感じて生きていく。
このことにとても衝撃をおぼえ、徐々に自分の中で腑に落ちていく感覚がありました。それはこれまでの私の人生にはなかった感覚でした。「ありのまま」であること、存在そのものが唯一無二のかけがえのないものだなんて。
それからはヨガは私の生活そのものとなり、出産当日までヨガをしていました。
いざ出産というときも、痛みまでもが心地よく幸福感さえ得られることができました。お腹の子と呼吸を感じ合い、繋がり合う感覚がありました。
痛みや緊張が伴うと人間は無意識に肩や首、眼球や眉間に必要以上の力が集まり、どうしても呼吸が浅く荒くなりがちです。そんなときこそ、ただただ呼吸を感じ、心地のよい呼吸へと自らを導くようにすることで自分自身と向き合う【しっくり】と表現できる感覚に出逢うことができました。

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出産後、ヨガとの向き合い方に変化はありましたか?

ありがたいことに、託児付きのヨガスタジオが見つかり、産後も子どもを連れてスタジオでヨガを学ばせていただく日々が続きました。
食事や生活の仕方、物事の捉え方も少しずつ変化していきました。
「仕事にしたい」というよりは、ヨガを極めたいという気持ちが大きく芽生え、この感覚を周りの方々と共有していけるような生き方をしていけたらと考えるようになりました。

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そして東京から松山へ。ヨガスタジオ開設の経緯を教えてください。

松山にやってきたのは今から5年ほど前。長女を妊娠しているときでした。引っ越してすぐに「藤本ヨガ学院」に出産前から通わせていただきました。今まで自分が習得してきたものを改めて学びなおす場として、産後に指導者養成コースを受講し、指導者としての資格を取得しました。
「YOGAYU」というヨガ団体を立ち上げ、最初はレンタルスタジオを利用してグループレッスンを行ったり、ご自宅にお伺いしてパーソナルレッスンを行ったりしていました。
またその傍ら、スポーツクラブなどでも週に1~2回レッスンをしていました。家族の健康で安定した生活を最優先に、無理のないスケジュールを組むことを大切にしていました。
そのサイクルで2年ほどの月日が経過し、ありがたいことに私のヨガを必要としてくださる方々の輪が広がってきました。また、子どもたちの成長も後押しとなり今回のスタジオ開設に至りました。

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ヨガが子育てに活かされていると感じるときはありますか?

ヨガをしているときは、自分自身を客観視している感覚です。「この肉体は、自分が果たしたいことを成し遂げるためにお借りしているもの」という捉え方をしています。自分のことを俯瞰で見ることができる。実生活そのものが【ヨガ】なのです。
我が子のことになると親心もあわさり、つい感情的になりがちですが、そんな時こそ【全体像】として捉えることを大切にしています。
スタジオではキッズヨガのレッスンもしていますが、例えば始めは気が散漫し、少々落ち着きに欠けるような様子のお子さんも、呼吸を感じて呼吸が整うごとに落ち着きの中に逞しさ、美しさも見えてきて凛とした姿になります。
ありのままの自分を受け入れ、地に足をつけて自信をもって日々を生きていけるきっかけになれたら嬉しいなと思っています。
同時に、それは常に自分自身でも大切にしていることです。

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白石さんの「これから」についてお聞かせください。

インテグラルスタジオを【街中・日常のオアシス】【私を解放する】空間にしていきたいです。
ヨガは呼吸をエネルギーととらえ、呼吸の動線(背骨、骨格)を整えることで【気・エネルギー】がめぐり【元気】になっていくもの。一つひとつのポーズはそこへ導くところが目的です。例えば「このポーズをとると筋力がアップする!ダイエット効果がある!」というような肉体的な一部分の側面ではなく、生徒さんお一人おひとりの内側にある【魂】【ハート】と丁寧に向き合うことをこれからも大切にしてきたいです。また、繋がりの中で輪の中で安心して共に生きていけるような空間づくり、また存在を目指していきたいです。
私にとってヨガは、かけがえのないもの、生きていくことそのものです。善も悪もない。出逢う全ての方々、事象、物語に感謝をしてこれからも日々を丁寧に生きていきたいです。

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タイムスケジュール

5:00 起床・ヨガ
身支度・お弁当作り・朝食準備・掃除
6:00 子どもたち起床
7:20 長男登校
8:00 出発
8:30 長女を幼稚園へ送る
9:00 スタジオ入り・レッスン準備
10:00~ レッスン
基本的に3本のレッスンを行う
15:30 子どもたちを迎えに行く
夕方からレッスンがあるときは再びスタジオへ
18:00 帰宅・夕食準備・洗濯・宿題チェック
19:00 夕食
20:30 子ども就寝
21:00 フリータイム
家事やヨガなど
就寝

【好きなモノ、こと】

【好きなモノ、こと】

これから「ハタラク」あなたに、白石さんからのメッセージ

家事、育児、お仕事に忙しい毎日。そんな中、ほんの一瞬。手をとめて、そっと瞳を閉じてご自身の内なる声に耳を傾けてみてください。全ては自分自身が知っていて、また全ては自分自身が投影している。どこへ向かい何をして生きていきたいのか、全ての答えは内側にあります。
【今ここ】を感じる。
満たされたご自身の周りには大切な方の笑顔が広がります。温かい輪が繋がり、穏やかに広がっていくことを願って。

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ヨガを通じて、心身ともに健康で、活力ある人生を。

INTEGRAL YOGA STUDIO

愛媛県松山市二番町1-11-1 ニック二番町ビル5階
電話番号/080-4461-5185
営業時間/平日 8:30~21:00(曜日によって異なる)、土曜 8:00~17:00
休館日/日曜
詳しくはホームページをCheck!