輝くあの女性のように 第3回

AQUA COMMUNITY アクティブ・リハすまいる 看護師 坪田 真季さん

もともと看護師として働いていた坪田さん。結婚・出産後は、子どものことを優先するために派遣や飲食店でのパートを経験しましたが、「看護職に戻りたい。でも10年のブランクが心配」との思いが募り、夫に相談したところ、背中を押してもらい復帰しました。プライベートでは、自分の時間をつくり、様々なことにチャレンジするポジティブな彼女にお話をお聞きしました。

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坪田さんのヒストリー

1981年 大洲市生まれ
2002年~ 病院への就職をきっかけに准看護師の資格を取得。
結婚・出産のため退職。長男、長女、次男を出産
2008年~ 派遣や飲食店でパートで働く。
2012年 准看護師として障がい者施設で働く。
2015年 ディサービス「すまいる」の准看護師として働く。

看護師の資格を取ったきっかけは?

 就職活動中に「学校の中だけでは学べない技術を身につけたい」と思い病院を選びました。働きながら、資格が取れる職場だったので、しばらくは仕事と学校を両立していました。やがて「しっかり勉強しよう」と考えて、いったん離職し、資格取得に専念したという経緯があります。苦労して取得した資格ですが、結婚・出産を機に医療の現場からは離れてしまいました。

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3人目が0歳児。大変な時期にパートに出たのは?

若くして長男を出産したため、家庭を持っている友人が少なかったんです。さらに、実家から離れた場所に住んでいるため、ご近所付き合いもなく・・・。気が付けば孤立し、ストレスを溜め込んでいました。そこで「早く外に出て働きたい」と思いました。3人の子どもは、年齢的に体調を崩すことが多かったため、自分の負担が大きくならないよう、まずはパートで探し始めました。看護職でも探しましたが、ブランクがあることや子どもの急病で休むことが難しいと考えて、諦めてしまったんです。運良く、家からも近く、午前中だけの派遣や飲食業の仕事を見つけることができ、子どもは保育園にお願いすることに。おかげで子どもを通して友人ができ、仕事をすることで世界も広がりました。

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看護職に戻ろうと思った理由は?

出産後、飲食店のパートで働いていた時、実母に「今は子どもが小さいけれど、いずれ手が離れるわよ。頑張って取った資格はどうするの?」と言われました。その言葉が頭から離れず「持っている資格を生かしたい」という気持ちが強くなったんです。でも、私は看護師としての経験はとても浅いので、その不安を介護福祉士として働く夫に相談。すると「社会福祉施設にいる看護師さんは、主にバイタルチェックやケガの応急処置などをしているよ」と言われ、「なるほど、高度医療は無理でも応急処置を中心とした看護ならできるのでは!」と施設で働く選択肢もあることに気が付きました。10年というブランクがありましたが、障がい者施設で復職しました。
その後、友人からディサービスの仕事を紹介されました。人前で話をすることがすごく苦手で不安もありました。でも「あなたは絶対向いている」と友人が背中を押してくれて、頑張ってみようと思い、転職しました。

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ディサービスの仕事はどうですか?

大切なことは、利用されている方の話を聞き、同調してあげること。あと施設名でもある「すまいる」、笑顔ですね。笑顔で話をしていると、口数が少ない方とも自然に会話が増え、いろいろな話をしてくれるようになります。筋肉も脳も使ってあげないと衰えていく一方なので、マシンでしっかり体を動かし、脳トレで考える機会を増やします。トレーニングは笑いあり、笑顔ありで楽しくやっています。「初めて来たときよりも足が動くようになりました」「腕が上がるようになりました」と笑顔で言われることが、励みになり、とてもやりがいのある仕事です。

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プライベートを充実されていますね。

復職して自信がついたせいか、何にでも挑戦しようというポジティブな性格になれました。小さい子が家にいて、できる趣味はなんだろうと考えた末、たどり着いたのがキーボードです。時間を見つけては「アナと雪の女王」などを練習しています。そして1年ほど前、娘に「フラダンスを習いたい」といわれたんです。じゃあ、私も一緒に習おうとこれもチャレンジ。発表会で娘と一緒に踊れることが、すごく嬉しいです。野球拳は友人が踊っている姿に憧れ、チームに所属。今年(2015年)の松山まつりでは優勝できて、うれしさ倍増!練習は大変ですが、やると決めたら妥協はしたくないので、頑張っています。

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坪田さんの「これから」についてお聞かせください。

4年前、30歳の自分に「これまでの人生どうだった?」と問いかけたとき、「いい」とも「悪い」とも答えを出すことができなかったんです。それが悔しくて、「今日からいいと思える人生をつくっていこう」と決めました。次男が小学校に入ったので、少しずつ自分の時間ができるようになり、野球拳おどりなど、実践していることが増えてきました。次にやりたいことはまだ決まっていませんが、これからもいろいろなことに挑戦していきたいと思っています。

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タイムスケジュール

6:00 起床
子どもさんの支度を整え、出勤までにできるだけ家事を済ませます。
8:00〜9:00 出勤と開店準備
通勤は車で40分。開店までお客様を迎える準備をします。
9:00〜16:00 仕事
ディに来られる方の送迎。利用者の健康チェック、体操教室、シナプソロジー(脳を活性化するプログラム)をします。
16:00〜21:00 帰宅、お迎えと家事
買い物をして児童クラブに子どものお迎え後、帰宅。食事、お風呂を済ませ、家族でのコミュニケーションタイム。
21:00〜23:00 リラックスタイム
趣味のキーボードの練習や写真のデコレーションなど。
24:00 就寝
大好きなリンゴで健康維持!、野球拳おどり・・・2015年度、優勝しました!!
人生1度きり。やりたいことを実現

これから「ハタラク」あなたに、坪田さんからのメッセージ

一度しかない人生。いろいろな不安や心配があるとは思いますが、少しでも「やってみたい」と思ったことは、挑戦してください。やってみて、ダメならダメで、次を考えてみればいいと思います。失敗を恐れるよりも「あの時、無理してでもやればよかった」と思うほうが大きいはずです。また、外に出ることで、新しい自分を発見し、家庭とは別の自分の居場所を見つけられるはずです。働いているとはいえ、子どもの面倒や家事の大半は、女性に委ねられます。私が勤務する職場のように「子どもに何かあったら優先してよい」と言ってもらえると自分自身も心強いし、家族も安心ですよね。そんな職場に出会えるよう、諦めずに頑張ってください。

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整骨院やフィットネス、塾などのサービスも提供しております。

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